さて、今回の記事では、世に数多販売されている古文の単語帳の中から、明凜館がおすすめする何個かをご紹介し、それぞれのメリットやデメリットを説明していこうと思います。
単語帳と言ってもその種類は様々で、掲載されている単語の基準や暗記の仕方などなど豊富です。そのため、どれを選んでいいかわからない、、という方も多いのではないかと思います。
また、古文を初めて学ぶ人から、古文の基礎が身についている人、さらにレベルアップしたい人など自分のレベルにあった単語帳を選ぶことが非常に重要となります。
自分に合った単語帳を今回ご紹介する中から、見つけ出しましょう!
Contents
・古文はまだまだ、、という人向けの単語帳
『読んで見て覚える重要古文単語315』
こちらの単語帳は、学校でも配られることの多いもので、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
見出し語が315個とそこまで多くなく、単語ごとにイラストや語源解説などさまざまな覚え方の工夫がこなされているのが魅力の一冊です。
また、この単語帳では古文を読むときに絶対的に必要となる古文常識や、定型で使われる重要慣用句なども掲載されており、この一冊は受験本番まで使っていくことのできる優れモノとなっています。
単純暗記などの簡素な単語帳は好きではないという人にお勧めできる単語帳です。
『マドンナ古文単語230』
言わずと知れた古文を勉強していれば一度は見かける、マドンナシリーズの古文単語帳です。
こちらは見出し語が230語とそこまで多くなく、本当に古文を読んでいくうえでこれだけは必要だという単語が厳選されて掲載されています。
一つ一つの単語に様々な覚え方が提示されており、語源や語呂合わせ、イラストなど一つの単語に割かれている説明が多く、読むだけで重要な単語を頭の中に入れていくことができるのが魅力です。
また、他の単語帳に比べてレイアウトの部分に非常に力を入れているのも特徴の一つでカラフルかつ、単語カードの付属というのもクオリティが高い点となっています。
・古文の基礎は固まってるからレベルを上げたいという人向けの単語帳
『速読古文単語』
英単語でも有名な、速読シリーズの古文単語版となっています。
共通テストレベルの例文、例文と言っても短文ですが、が見出し語すべてについており、実際に文章のなかで生きている単語にふれることができるのが最大の特徴です。
また載っている文章も、徐々に進んでいくにつれて長さが長くなっていく仕様となっており、自分の力もだんだんと伸ばしていくことができます。
どうしても一般的な単語帳だと、単語とその意味そして簡単な解説という構成でいっぱいいっぱいとなってしまい、文章で読むという行為はできないことが多いですが、その点この単語帳は文章がすべてに掲載されており、終盤に進むと長文も掲載されているのは魅力だといえます。
文章を多少は読めるようになっておかないと厳しいところはあるため、一定程度古文に慣れてから取り組むのがおすすめです。
『古文単語ゴロゴ プレミアム+』
古文単語帳で最も有名なのではないかと考えられる、ゴロゴの最新改定版です。
こちらはすべての単語が語呂で覚えられるようになっているもので、掲載されている単語数も565語と十分な量の単語を気軽に暗記していくことができます。
語呂のクオリティはまちまちでかつ、下ネタも様々含まれているためこの点に関しては好みが分かれてしまうところであるといえますが、気にしない人であれば使って損はない単語帳です。
各単語について語呂では、最も重要な訳が暗記できるようになっており、複数の訳を持つ単語に関してのカバー力は少し低く、ここは他の単語帳などで調べて補完していく必要があります。
実際に手に取って中身を確認してから購入することを検討することをお勧めします。
・古文単語を完璧にしたいという人向けの単語帳
『GROUP30で覚える 古文単語600』
古文単語帳の中では比較的新しい、2016年に出版され以降人気を博しているのがこの単語帳です。
なんといっても収録語数が非常に多いのがこの単語帳の魅力であり、見出し語600語の時点で多いのですが関連語や派生語を含めると、総数は900以上とトップクラスの収録数を誇っています。
これ一冊の単語をすべて暗記することが出来たら、最難関大学の受験問題においても語彙で困ることは決してないという状態にすることができると断言できます。
また、タイトルにある通り、単語をグループ化しており、単純暗記で勢いで覚えてしまうグループや、感情を表すグループなど覚え方の工夫も凝らされており、すべての単語を覚えることも容易ではありませんが可能となるように作られています。
入試でよく用いられる単語にはマークが示されているなど、覚える単語を絞ることもでき、自分の工夫次第でもいろいろな使い方ができる単語帳となっています。
『古文単語 FORMULA600』
単語帳としてこちらも長い歴史を持っているのがこのFORMULAとなっています。
収録語数は600語と十分な量を誇っており、全単語にイラストも掲載されています。
この単語帳は英単語帳でいうところのターゲットのようなレイアウトをしており、見やすさなどには少し欠ける点もあるものの、それを補う付録が魅力の一つです。
付録としてもっとも魅力的なものとして、単語とその意味を読み上げるCDがあります。これによって読むという暗記方法だけではなく、聞くという新たな覚え方をすることができ、自分に合ったアプローチの暗記をしていくことができます。
また、「東進ブックスSTORE」というアプリと連携させることで、確認テストなどを行うこともでき、自分が本当に暗記することができているのかを客観的に確認できるのも良い点です。
☆最後に☆
ここまで、古文単語帳を皆様の状況に合わせてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
古文を読むにあたって乗り越えなくてはいけない壁は、文法の暗記と単語の暗記です。しかし、逆に言ってしまえばこの二つの壁さえ超えてしまえば、古文は完璧にではありませんが読めるようになります。
ご紹介した単語帳は数ある単語帳の中から精選したもので、どれも皆様の実力をあげてくれると確信はしています。ただ、どうしても自分に合う合わないということはあるはずなので、自分の目で確かめてみて購入するのがよいでしょう。
自分にあった単語帳を見つけ、古文が少しでも得意になり、みなさまが合格を勝ち取ることを願っています。
この記事を読んでいただきありがとうございました!!