今回の記事では、現代文を国語の中でも自信のある分野にすることができる、確実に力となる参考書・問題集をご紹介していこうと思います。
実際に授業でも用いているもので、実際に生徒からの評判もよいものを取り上げているため、現代文をもっと伸ばしたいと考えている人に、自信をもって紹介することができるものです。
特に今回の記事が適する人は、、、
・現代文には自信があるけど、あと一歩点数や偏差値が伸びない人
・二次試験で国語の記述問題を解く必要がある人
・駿台模試などの大手模試、各大学模試の対策を行いたい人
などが適する人として挙げられます。もちろん、一足飛びにどんどんチャレンジしていきたい人などにももちろんおすすめですので、ぜひ目を通してみてください。
Contents
1冊目:『現代文と格闘する』
1冊目としてご紹介していくのは、『現代文と格闘する』です。
☆おすすめポイント☆
・現代文に必要な前提知識の説明に枚数が多く割かれているところ
⇒現代文を読むうえで必須となる単語の語句説明や、思想の移り変わりなどを簡潔にではありますがわかりやすく、漏れなく理解することができます。
・すべての現代文の問題で使うことができる解法を身に着けられるところ
⇒ピックアップすべき部分の見極めや、論理的な読解の行い方を丁寧に練習問題を交えつつ、自分の力としていくことができます。評論文、小説文どちらのことも取り上げているのも特徴です。
・レベルの高い演習問題が複数載っている
⇒記述問題を多く含んだ演習問題が10題程度用意されており、練習問題で培った解法を試し、確かめていくことができるのが大きな魅力です。難易度も高い文章が掲載されており、力試しになること間違いなしです。
☆推奨される使い方☆
この参考書は、何度も繰り返し見ることとなるものです。特に、前提知識の確認や必須知識の確認など自分が模試を解いたりしたのちには必ず見返し、自分の知識や解法が適当であったか確認しましょう。
〈一周目〉
まずは最初からきっちりと取り組んでいき、ゆっくりと理解を優先しておこなっていきましょう。特に読解の方法の解説のところは自分が納得するまで取り組むことが重要となります。演習問題に関しては、初めから解ける必要はありませんので、間違えた問題の反省を中心としましょう。
〈二周目〉
二周目では、演習問題を中心的に取り組んでいきましょう。記述問題などの解答の完成度を高めていくことを中心として、正答を狙っていくことが大事です。自分がどのようなところで誤答しやすいのかなどを把握し、ミスを減らしていきましょう。
2冊目:『上級現代文Ⅰ・Ⅱ』
二冊目としてご紹介するのは、『上級現代文Ⅰ・Ⅱ』です。
☆おすすめポイント☆
・充実かつ厳選された問題演習ができるところ
⇒テーマごとに例題、実践問題二題が用意されており、問題量は全部で36題と問題集の中でも非常に多い収録数を誇っています。また、一つ一つの問題のレベルは高いため、力がつくこと間違いなしです。
・現代文を解く際に使われる問題形式ごとの章立てが為されているところ
⇒現代文の設問の作られ方はどの入試問題でも変わりません。「理由説明」や「言い換え」などと決まったパターンが出題される中、それらをテーマに分けて演習できるのはこの問題集だけといえます。苦手な形式の問題二だけ取り組むというやり方もおすすめといえます。
・採点基準が非常に明確で、自分の取れる点数が客観視できる
⇒採点の基準が細分化されているため自分で採点が行いやすく、採点者目線で見ることができ自分の解答を客観視することができるのは魅力といえます。簡潔ながらもわかりやすい説明も魅力です。
☆推奨される使い方☆
こちらの参考書は、何度も行うには少々問題量が多すぎるところではあります。拾いたいポイントのみ行うなど様々な工夫が考えられます。
〈一周目〉
一つ一つの問題に全力で取り組んでいきましょう。上記した通り問題の難易度が高いため苦労するかとは思いますが、解答を自分の手で作り、採点基準を参照しながら自分の実力と向き合っていくことが重要です。テーマごとに問われる形式は決まっていることもあり、意識するポイントはそのたびに変えていきましょう。
〈二周目以降〉
まずは一周目で間違えてしまった問題を基本的に取り組んでいくようにしましょう。また、一周目で苦手だとわかった部分を重点的に行っていくこともおすすめです。
この参考書はⅠ・Ⅱの二本立てになっており、Ⅱを合わせると問題量として非常に多くなります。そのため、この二冊を完璧に仕上げることができれば入試現代文で触れたことのない問題はない、といえるようになるかと思われます。ただし時間がかかるものであることも確かであるため、バランスを見つつ取り組みましょう。
3冊目:『得点奪取現代文記述・論述対策』
そして最後に、三冊目としてご紹介していくのは『得点奪取現代文記述・論述対策』です。
☆おすすめポイント☆
・現代文によくでる内容テーマごとに問題が設定されているところ
⇒問題形式が現代文でほとんど共通なように、問題文に使われるテーマも一見すると千差万別に見えて、同じようなテーマについて書かれていることが非常に多いです。それらのテーマを総合的に触れて解いていくことができるのは魅力的といえます。
・文語文が問題として載っているところ
⇒一橋大学などが顕著な例ではありますが、難関校ではまれに明治や大正時代において書かれた、古文と現代文の中間のような文語文が出題されることがあります。それを演習で解けるという問題集はあまりなく、志望校の過去問を参照し、文語文があれば触れてみましょう。
・すべての問題が記述問題であり、記述力・論述力が身につく
⇒すべての設問が記述もしくは論述問題となっているため、解答を構成する能力や必要なポイントを抽出する技術などが問題を解いていく中で身についてきます。
☆推奨される使い方☆
こちらも何度も行うことができる問題集であり、繰り返し繰り返し取り組んでいきましょう。最低でも、二周することがおすすめです。
〈一周目〉
まずは第一部の典型問題編を完璧にすることを意識して行います。その後、基礎が身についたことが確認出来たら、練習問題を取り組み始めましょう。練習問題は、解答をよく読み自分の拾えていなかったところや、読み解き方を意識しつつ取り組むことが重要です。
〈二周目以降〉
第一部の典型問題編は基本的に抜けている点がない限り飛ばしていきましょう。練習問題の中で特に間違えてしまったところをピックアップして取り組み、自分の苦手なテーマを消していくことが大事です。
終わりに
以上で、現代文を自分の得意なものにする参考書、問題集の紹介を終わりたいと思います。国語、特に現代文という科目は非常に奥が深く問題の難易度も高くなりがちです。なので思うように点数が伸びず苦労する人も多いと思います。
しかし、決して皆さんに意識しておいてほしいことは、現代文で満点は目指さなくていいということです。狙うはあくまで高得点であり、満点ではありません。一定の合格水準に達したと感じられることが重要となるのです。
この記事で紹介した参考書は数多く参考書がある中でほんの一部分ですが、取り組んでいただければ確かに現代文の実力をあげることになると自信を持って言えます。目を通してくださった皆様にはぜひ取り組んでいただき、実力を上げてくださればと思います。ここまで読んでくださってありがとうございました。